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| 教会のポランティアの方々と、この間を車椅 子を押して散歩し、決まった場所で止まって は童謡を歌っている。昭和初期にブラジルに 移住された老人が多く、共通に歌える歌は 童謡である。約60人の要介護者寮「シャロ ーム寮」の半数は痴呆性老人であるが、日 頃、表情もなく、話すこともない車椅子の老 |
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| 婦人が、童謡を皆で歌うとかすかに口を動かされたり、のべつ幕なし、わけの分からない 言葉をブツブツ言っておられる方がブツブツを止められ、手で拍子をとられた時など、感 動で思わず涙が出る。痴呆がはじめると、決まって童謡を皆と一緒に歌えなく、一人でドン ドン先を歌ってしまわれる事に気がついた。全く無表情の痴呆の方の耳元で大きな声で表 情を確かめながら歌う。話し掛ける肉親もなく、老人ホームの従業員は修女さんたちを除 き、全員がブラジル人である為、日本語で話し掛けられる機会も少なく、痴呆が進む具合 が早いように素人考えで思う。逆に、体は不自由ではあるが、頭はしっかりしている方の話 を聞くのは正直つらい。 |
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それぞれが背負いきれない過去を背負って |
| 「ただ感謝」
「息子の健康を祈ります」
「思い出に生きるホームの夕暮れは、いつも寂しい 風吹き抜ける」 |
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